○最後に
ここまで私の作品を中心に書き綴ってきたが、他の全ての作家が「時空の共振」のテーマに真摯に向き合った作品を展示された。薮田さんの作曲によるソプラノコンサートや創作オペラも催され、芸術祭ならではの他分野作家との交流ができて大変刺激をもらった。龍野アートプロジェクトプラスの皆さんや学生さんの展示もプロジェクトの豊かな広がりを見せてくれた。
そして、作家として街に住み込んだ1週間は忘れられない。展示作業、内覧会、懇親会、トーク、解説、メンテナンス、打ち上げ会、オペラ、撤収、等々を通して、作家たちと交流した他に、スタッフと共に働き、外からのお客さんや街の住人と交流した。私は龍野と共振し、龍野は時空共振の場となった。このような現実の街で開催される展覧会は初めてで、美術が社会と関わる様を自分の目で見ることができて大変感銘を受けた。
龍野アートプロジェクトが印象深いものに育った背景には、龍野の芸術を愛する風土がある。地元や近隣の住人が連携してプロジェクトを起こしスタッフとなって継続し人を呼び寄せたのだ。このような素晴らしいプロジェクトに参加できたことを感謝すると共に、プロジェクトが永く続くことを切に願う。
2016年12月
ガレリアアーツ&ティーにて小品2点と共に
北川さん
太田さん
東影さん
大西さんと
ポルスカ作品
「医療体操」
小学校体育館に設営された六角形のスクリーンの中で薮田さんの創作オペラが行われた
アーティストトーク
太田さん大西さんと共に
龍野町夕景
揖保川夕景
笠木絵津子作品中に引用させていただいた過去写真は次の方々からご提供いただきました。
「龍野時空街道:桜見図」
ふるさとの想い出写真集「明治大正昭和龍野」(昭和55年12月、国書刊行会、編著者:石原元吉)
目で見る「龍野・揖保・宍粟の100年」(2002年3月、郷土出版社、監修:河合四郎)
龍野町N家
龍野町O家
龍野町W家
「龍野時空街道:旧城下散策図」
ふるさとの想い出写真集「明治大正昭和龍野」(昭和55年12月、国書刊行会、編著者:石原元吉)
目で見る「龍野・揖保・宍粟の100年」(2002年3月、郷土出版社、監修:河合四郎)
保存版「たつの・宍粟・太子今昔写真帖」(2008年3月、郷土出版社、監修:河合四郎)
龍野町O家
龍野町W家
「龍野時空街道:龍野橋東詰ヨリ旧城下ヲ望ム」
末廣醤油
アポロスタヂオ
龍野町A家
龍野町K家
龍野町W家
龍野町K家
「時空創出」、「O家宅前」、「父と娘」
龍野町O家
「アポロの女たち」
龍野町I家
龍野町W家
「N家茶室にて」
龍野町N家
ご提供いただいた皆様、また、現在写真の撮影にご協力いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。
スタッフ、アーティストと共に
ガレリア展示
左:
「アポロの女たち」
32.9cmx48.3cm
デジタル加工写真をインクジェットプリント
右:
「N家茶室にて」
32.9cmx48.3cm