展覧会要項

展覧会名:

笠木絵津子展 シリーズ「時空写真論」より 

「『1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城にて、生後百日の母を抱く』ためのリーマン幾何学的方法」

会場:

Gallery Nayuta (ギャラリーナユタ)

104-0061 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル 511 Tel: (03) 3567-4330

https://www.gallerynayuta.com/

会期: 201775日(水)-16日(日) 12:00-19:00 月・火

内容:

 「時空写真」とは、相対論的4次元時空に写真を導入し、時空の異なる2点で撮影された写真をパソコンで重ね合わせてつくった第三の写真であり、これまで多数制作してきた。

 今回は、最初につくった1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城にて、生後百日の母を抱く」という作品の内容を実現するためのもうひとつの方法として、ギャラリー空間に「リーマン幾何学による曲がった時空」創出する。私たちの住むこの時空は重力に支配されているが重力の場は曲がっており、アインシュタインは一般相対論を構築する中で重力場を記述するためにリーマン幾何学を使っている。

 さて、「曲がった時空」をギャラリー空間につくるためには曲げることができる時間軸を制作することができれば可能となる。昨年の龍野アートプロジェクト中で石彫の北川太郎氏と「時空創出」という協働作品を制作した時に「家族写真の時間軸」というものをつくったが、これが有効であることに気付いたので、今回のために笠木自身の家族写真を使って新しく時間軸をつくり直すことにする。これを曲げて展示すれば付随する時空が曲がり、ギャラリー内に「リーマン時空をつくることができる。更に、「1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城にて、生後百日の母を抱く」を実現するために、時間軸の1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城」の部分と「2002横浜」の部分を交差させて展示する。

 ギャラリー名「ナユタ」はサンスクリット語で「千万または千億」を意味するという。ギャラリー内にできた一坪ほどのリーマン時空」に無限の広がりをもたらしてくれるものと期待している

展示構成(予定):

 家族写真の時間軸は笠木の家族写真でつくり直す。母方曽祖父の家族写真から現在の笠木家族のスマホ写真までを一本に編集し、3cm長さ50mする。厚手インクジェット紙光沢で両面印刷。ほぼ一坪のギャラリー空間に直線的または曲線的に張り巡らす(約10往復)一箇所、交差させる。

 入口壁にデジタル作品「1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城にて、生後百日の母を抱く」の縮小プリントを掛ける。

作家略歴:

1977 奈良女子大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了
1977-1980 京都大学基礎物理学研究所文部教官助手勤務
1988 個展「トリスタン:素粒子からの贈り物」(銀座ニコンサロン)
1991 個展「第三の性は男と女の結合であった-プラトン」(ニューヨーク・80ワシントンスクエアイーストギャラリーズ)
1992 ニューヨーク大学大学院芸術研究科スタジオアート専攻修士課程修了
1994 音楽とアートの記念祝典(岐阜県神岡鉱山スーパーカミオカンデ地下空洞)
2002 個展「マザーズ・ドレス」(銀座・コバヤシ画廊)
2003 個展「イマジネーション・ドーター」(銀座・コバヤシ画廊)
2003 幻想と幻視-混在領域と領域侵犯-展(平塚市美術館)
2003 キヤノン写真新世紀奨励賞受賞
2004 今日の日本現代美術展(ソウル・宇徳ギャラリー,日本大使館ギャラリー,京都芸術センター)
2004 個展「台湾高雄1928-2003」(銀座ニコンサロン)
2006 個展「ふたつの時間ふたつの光」(姫路市立美術館主催現代郷土作家展/姫路市民ギャラリー)
2007 岡本太郎現代芸術賞展(川崎市岡本太郎美術館)
2007 姫路市芸術文化賞芸術年度賞受賞
2007 個展(山形・東北芸術工科大学本館7階ギャラリー)
2007
 個展「アライバル戦後編」(六本木アートバイゼロックスギャラリー)
2008
 個展(大津・成安造形大学アートサイト
2009 神戸ビエンナーレ招待作家展(兵庫県立美術館)
2011 バンカート・アーティスト・イン・レジデンス(横浜・バンカートスタジオNYK
2012 個展「五十年前の夏休み」(銀座・ギャラリーQ
2012 カサブランカ・ビエンナーレシーイング・ワンセルフ」展(モロッコ・カサブランカ)
2015 個展「地の愛、姫路編」(姫路・ギャラリールネッサンススクエア)
2015 個展「地の愛、孝一青春譚」(銀座・コバヤシ画廊)
2016 龍野アートプロジェクト国際芸術祭「時空の共振」招待展示(兵庫県たつの市)

作品は、高エネルギー加速器研究機構、姫路市立美術館、等に収蔵

以上

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プレス・リリース

201775-16ギャラリーナユタにて笠木絵津子展開催

「『1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城にて、生後百日の母を抱く』ためのリーマン幾何学的方法」

 2003年より、異なる時間と空間で撮影された写真をパソコンで重ね合わせて、「1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城にて、生後百日の母を抱く」などのデジタル作品を多数制作してきた。今回は、「家族写真による時間軸」で曲がった時空をつくることを試みる。これは「1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城にて、生後百日の母を抱く」ためのもうひとつの方法である。

20174
笠木絵津子
現代美術家

参考画像
データが必要の場合は笠木まで連絡ください。




image1: 「家族写真の時間軸」部分、「1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城」のあたり。



image2: 「家族写真の時間軸」部分、「2002年、横浜」のあたり。



image3:
 作品「1924年、朝鮮咸鏡北道鏡城にて、生後百日の母を抱く」 デジタル加工写真、2003年制作



image4: 北川太郎氏との協働作品「時空創出」 龍野アートプロジェクト2016三木露風別邸