「昭和25年春、孝一、芦屋市立宮川小学校の教員になる」
110cm×520cmの右半分




プレスリリース


笠 木 絵 津 子 展

シリーズ「地の愛」より「孝一の戦争と戦後」
 
2018年1月29日 - 2月3日、藍画廊 (東京銀座)


 父の一生を古写真と現在写真で描くシリーズ「地の愛」の第三弾。父が生前語った軍隊時代と終戦後のエピソードを基に、父のアルバム写真の地を歩いた。父の歴史とそれを追う私の旅が重なって、和歌山、姫路、神戸、芦屋を舞台とした大画面デジタル作品4点が出来上がった。
 生死を彷徨った軍隊時代の父と、小学生に囲まれて大笑いする父の間はわずか5年、この落差の中に命の煌めきを見て制作に励んだ。

 初日17:00から オープニング・イベントとして愛知県美術館学芸員の平瀬礼太氏と対談します。平瀬氏は以前に姫路市立美術館に居られて、2006年の笠木絵津子展でお世話になって以来のお付き合いです。「戦争と美術」、「彫刻と戦争の近代」の著者でもあられます。
 皆様のご参加をお待ちしています。


笠木絵津子
現代美術家



展 覧 会 要 項

展覧会名:
笠木絵津子展 シリーズ「地の愛」より「孝一の戦争と戦後」

会期:
2018年1月29日(月)- 2月3日(土)
11:30〜19:00(最終日は18:00まで)

会場:
藍画廊 aigallery
104-0061 東京都中央区銀座 1-5-2 西勢ビル 2F
Tel&Fax: 03-3567-8777
URL: http://igallery.sakura.ne.jp/
Map: http://igallery.sakura.ne.jp/aigarou.html

オープニング・イベント:
初日 17:00-19:00 : 対談のあと レセプション
笠木絵津子 × 平瀬礼太(愛知県美術館学芸員)

入場無料

展示構成:
以下の4つのデジタル加工写真を壁面に展示する予定。
@「昭和20年7月頃、孝一、和歌山にて軍事訓練中、和歌浦らしき海の見える場所にて米軍機と日の丸機を撮影する」 110cm x 500cm
A「昭和21年頃、孝一、姫路にて進駐軍の通訳の仕事を始める」 110cm x 330cm
B「昭和25年春、孝一、神戸市赤塚山の兵庫師範学校を卒業する」 110cm x 303cm
C「昭和25年春、孝一、芦屋市立宮川小学校の教員になる」 110p x 520cm

添付画像:
次の作品の右半分です。
タイトル:「昭和25年春、孝一、芦屋市立宮川小学校の教員になる」
サイズ:110cm×520cm
素材:デジタル加工写真をインクジェットプリント
制作年:2018年

注1)作品全体は110cm×520cmと大変横長ですので、画像は右半分だけ掲載します。
注2)古写真は、父のアルバム写真、1956年芦屋市立宮川小学校卒業アルバムの写真を引用。現在写真は、2016年4月に宮川小学校校庭で撮影した。現在写真に写る人物は父が最初に教えた方々で古写真の中にも写っている。

補足コメント:
 父、孝一は大正15年、現在の兵庫県姫路市に生まれた。中学生の時、兄と母を結核で亡くす。昭和20年7月頃、姫路市北部山中の熊部分教場で代用教員をしていた時に召集令状が届いた。
 古写真と現在写真を同じ画面の中に同居させる方法を私は「時空写真」と呼んでいる。母のシリーズで始まったこの方法は、私の頭の中に広がる「四次元時空」からやって来た。

以上

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