「孝一少年、北条天満宮にて大イタチを退治す」 110cm x 303cm コンピュータ加工写真




笠木絵津子展
新シリーズ「地の愛」より姫路編「孝一少年、北条天満宮にて大イタチを退治す」

2015年5月9日-24日

ギャラリー ルネッサンス・スクエア
兵庫県姫路市三左衛門堀西の町205-2

テーマ:
故郷姫路を舞台に2008年に没した父の前半生を描く

内容:
 父、孝一は1926(大正15)年に兵庫県飾磨郡城南村(現在の姫路市北条)で生まれ7年前に同地で没した。遺品を整理する中であらためて父の郷土への愛の深さを知る。そんな時に東日本大震災が起った。被災地の山河が現在他県に住む私の脳裡に故郷の風景を蘇らせ、父の愛と私自身の原風景が繋がった。父の少年期を「私の知らない母」シリーズの方法を発展させたコンピュータ昔今写真絵巻として表現し、亡き父と故郷に捧げたい。

制作について:
 私の主たる制作方法は、古い写真と現在写真をパソコン内で衝突させて一枚の大画面写真を得るというもので、1998年に亡くなった母の前半生を描いたシリーズ「私の知らない母」の制作の中から生まれた。今回もこの方法を踏襲しながら、新しい挑戦を試みている。即ち、解体した実家から父の少年時代のアルバムを発掘し、市内を訪ね歩いて姫路の古写真(兵庫県立歴史博物館、高橋秀吉コレクション等)を借用させていただき、これらと自ら撮影した姫路各所の現在写真をパソコン内で衝突させた。制作は私と父の間接的なコラボレーションとなって、伝説や想像を導入する、などのチャレンジは父の遊び心の賜物である。

展示構成:
110cm x 303cm等の大型コンピュータ加工写真7点を壁面展示

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